物体の運動

運動している物体について、力が加わるのか加わらないかで、運動の種類が変わってきます。

物体の運動
1.速さが大きくなる運動
球が斜面に沿って下り落ちる時に、どの位置にあっても球には重力が働いています。この重力が、物体の運動方向と同じ方向に「分力」となって働くのです。従って、球は下るのに応じて力が加わり、速さが増していくのです。

2.速さが一定になる運動
球が平面に達した時には、鉛直方向(真下)に重力は働きますが、運動方向には力は働いていません。従って、球が下った瞬間の力のみの大きさで、一直線上を一定の速さで移動するのです。これを「等速直線運動」と言います。

3.速さが小さくなる運動
球が斜面を上る運動になった時は、球に対しては運動の方向とは逆に下向きの力が働きます。これももちろん重力による「分力」です。従って、球は徐々に速さが減少していき、やがて静止すると今度は反対方向に下り始めます。