地震1 ~地震はなぜ起こる?~
近い将来に起こると言われている「南海トラフ」沖の地震に備え、地震の勉強をしておきましょう。
上の図の震源(ア)に何らかの原因で大きな力が加わり、その部分の岩石が力に耐え切れなくなって岩石の破壊が起こります。そして岩盤にズレが出るのですが、これが地震です。
そして、その地震の揺れは上の図のように同心円状に伝わっていきます。その波には最初に伝わる「P波」と、後に続く「S波」の2種類があります。2番目の「S波」が多大な被害をもたらすのですが、その揺れが地上で最も早く到達する地点が震央(イ)となります。この震央は海底の場合が多いのですが、地上で起こらないという保障はありません。
上のデータは地震計による地震の揺れの記録です。このデータによって「揺れの伝わる速さ」と「揺れの大きさ」を知ることが出来ます。P波による揺れの計測を初期微動と言いますが、この初期微動が続く時間を初期微動継続時間と言います。この時間が短ければ震源までの距離は短く、長ければ遠くなります。
この地震計は国、及び地方自治体など全国3900ヶ所に設置されています。地震発生時には瞬時に気象庁にデータが送られますので、マスコミを通して皆さんにすぐに知らせることができるようになっています。
次回はこの地震計に基づき、地震の速さの計算や発生時刻等の勉強をしましょう。