英語の品詞について‐名詞 その2‐
1.主語になる名詞
上の文における主語は「(その)机」ですね。(※ 主語が上手く見つけられないという人は「英語の構成について」のコラムをお読み下さい。)では、主語を見つけたら次に「desk=机」の品詞を考えてみましょう。
そう、名詞ですね。このように文中で主語になっている単語は、必ず名詞の性質を持っています。(※「性質」という言い方をしたのには理由がありますが、ここでは一旦置いておきます。)この知識をしっかりと定着させていけば、「不定詞の名詞的用法」分野や「動名詞」分野での学習もスムーズに進みます。
2.補語になる名詞
補語は「主語の性質を説明したり、補ったりする語」です。…とは言うものの、これは少し聞き慣れない用語かもしれませんね。でも、心配することはありません。実際に、簡単な英文を使って勉強していきましょう。
(1)と(2)の英文の主語はオレンジ色で示した部分ですね。さて、今回注目していく部分はここだけではありません。緑色の部分に注目してみてください。この部分の内容がそれぞれの文の主語とイコール(=)になれば補語と考えて大丈夫です。
では、以下で確認してみましょう。
「Tom = a singer」「トム = 歌手」となりますね。つまり、イコール(=)の関係が成立するので、「a singer」は補語となります。
「You = English」「あなた = 英語」…う~ん、日本語訳から考えてみても少し違和感がありますね。つまり、イコール(=)の関係が成立しないので、「English」は補語ではありません。
このように考えてみると、分かりやすいのではないでしょうか?さて、ここで「(2)の英文中の English も名詞なのに役割は何も無いの?」という疑問を持った人もいるのではないでしょうか?これについては次のコラムで説明していきたいと思います。