英語の品詞について‐名詞 その2‐

今回は「英語の品詞について‐名詞 その1‐」で説明した、名詞の4つの役割について詳しく話していこうかと思います。

1.主語になる名詞

The desk is new.
「(その)机は新しいです。」

上の文における主語は「(その)机」ですね。(※ 主語が上手く見つけられないという人は「英語の構成について」のコラムをお読み下さい。)では、主語を見つけたら次に「desk=机」の品詞を考えてみましょう。

そう、名詞ですね。このように文中で主語になっている単語は、必ず名詞の性質を持っています。(※「性質」という言い方をしたのには理由がありますが、ここでは一旦置いておきます。)この知識をしっかりと定着させていけば、「不定詞の名詞的用法」分野や「動名詞」分野での学習もスムーズに進みます。

2.補語になる名詞
補語は「主語の性質を説明したり、補ったりする語」です。…とは言うものの、これは少し聞き慣れない用語かもしれませんね。でも、心配することはありません。実際に、簡単な英文を使って勉強していきましょう。

(1) Tom is a singer.
トム歌手です。」
(2) You study English.
あなた英語を勉強します。」

(1)と(2)の英文の主語はオレンジ色で示した部分ですね。さて、今回注目していく部分はここだけではありません。緑色の部分に注目してみてください。この部分の内容がそれぞれの文の主語とイコール(=)になれば補語と考えて大丈夫です。

では、以下で確認してみましょう。

(1) Tom is a singer.
トム歌手です。」

「Tom = a singer」「トム = 歌手」となりますね。つまり、イコール(=)の関係が成立するので、「a singer」は補語となります。

(2) You study English.
あなた英語を勉強します。」

「You = English」「あなた = 英語」…う~ん、日本語訳から考えてみても少し違和感がありますね。つまり、イコール(=)の関係が成立しないので、「English」は補語ではありません。

このように考えてみると、分かりやすいのではないでしょうか?さて、ここで「(2)の英文中の English も名詞なのに役割は何も無いの?」という疑問を持った人もいるのではないでしょうか?これについては次のコラムで説明していきたいと思います。