英語の品詞について‐名詞 その4‐

今回は「英語の品詞について‐名詞 その3‐」の続きの内容になります。少しだけ難しい内容になりますが、前回の文章を使って勉強していきましょう。

3.前置詞の後ろに置く名詞(前置詞の目的語になる名詞)

You live in Nagoya.
(あなたは名古屋に住んでいる)

動詞「live」と名詞「Nagoya」の間に下線部の「in」という前置詞がありますね。では、ここでそれぞれの役割を細かく見ていきます。すると以下のようになります。(※前置詞の意味が分からないという人は「英語の品詞について‐前置詞‐」をご覧下さい。)

You
live
in
Nagoya.
(主語)
(動詞)
(前置詞)
(前置詞の目的語)

このように英文中の名詞「Nagoya」は動詞「live」の目的語にならず、「in」という前置詞の目的語となるのです。この場合の動詞「live」は目的語のない自動詞というものになります。(自動詞の詳しい説明はここでは省略します。)

最後に…ここまで勉強してきた「前置詞+名詞」の語句を判別する理由はなんなの?という疑問もあるでしょう。実は「前置詞+名詞」の語句には、以下のような性質があるということを意識するためなのです!

a.名詞に新しい情報を加える。(形容詞的な役割)

This is a recipe for curry.
(これは カレーの レシピです。)

さて、下線部の意味はどこに係るでしょうか?

This is a recipe for curry.
(これは カレーの レシピです。)

「recipe(レシピ)」という名詞ですね。 (※赤線部青線部に係っています。)

b.名詞以外の品詞に新しい情報を加える。(副詞的な役割)

You live in Nagoya.
(あなたは 名古屋に 住んでいる。)

さて、下線部の意味はどこに係るでしょうか?

You live in Nagoya.
(あなたは 名古屋に 住んでいる。)

「live(住んでいる)」という動詞ですね。 (※赤線部青線部に係っています。)

このように、「前置詞+名詞」の語句がどの品詞を修飾するか意識することで日本語訳にも差が出ます。より難しい日本語訳の問題でこそ真価を問われる知識ですので、簡単な英文からしっかりと意識していきましょう!